デッドストック生地で…

長年高品質な生地を提供されている愛知県一宮の織布会社に、ご縁があり見学に行くこととなりました。

ここでは、国産のコンパスやキャンブリックはもちろん、ジーンズのポケットの生地(一般的には「スレキ」と呼ばれていますが、こちらの生地はもっと厚みのある高品質のもの)も織られていました。

 

面白いものを織っておられるので、後日、その生地を使用して「ジーンズのポケットのようなサコッシュを作れたら。。。」と相談したところ、

「実はもうあの生地は織っていないんです。」

と。

やはりポケットの生地などは安い海外に生産が流れてしまうそうです。

(日本の製造業の明るい未来の創造を謳っているのに、このままひきさがれない!)

 

「ただ、生産はできませんが、残反があるので、もし製品にしようと考えてくれるならお譲りしますよ。」

とおっしゃっていただいたので、BEAMS JAPANさんにお声がけをさせていただくと、

「面白いので、うちで製品として販売します。」

という事になりました。

 

残反を全て買取り、生地があるだけの商品となりました。

 

ジーンズのポケットの雰囲気を出すために、1枚1枚黒インクでロット風のインクを押して完成!

(このインクなかなか乾かない強敵。。。)

もう生産できない貴重なバッグとなりました。